2013年05月31日

日本語版が待望されていました「竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記」(原書名『So Far from the Bamboo Grove』)が6月末刊になりました。



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ちょっと気が早いが、今年も終戦の日が近づいてくる。


昭和20年(1945年)のことだ。それから68年近い歳月が流れた。


とはいうものの、ぼくの生まれは昭和23年。ぼくが生まれたちょっと前の話でもある。

最近その頃の話を読んでとても感動した。主人公はヨーコ・カワシマ・ワトキンズさん。


女性の歳を推測するのは失礼だが、そのころ11歳なので、もうすぐ傘寿が近い。といえば、きのうこの日記に書いた80歳でエベレスト登頂を果たした三浦雄一郎氏のお歳ぐらい。


三浦さんも凄いが、ヨーコ・カワシマ、川島擁子さんも凄い。


大戦末期、満州に近い朝鮮半島北部、羅南(ナナム)に住んでいた。ある夜「ソ連兵が来るから逃げなさい」という情報で、たたき起こされ母親と姉の好(こう)16歳と11歳の主人公との苛酷な逃亡生活が始まる。


抗日武装勢力に追われ、何日間も食べるものがなく、死と隣り合わせの逃避行を、当時小学生だった少女の目で赤裸々に描く。年々風化しつつある戦争というものがどんなものだったのか知るうえでも貴重な体験記と思う。


アメリカでは中学生の教材としても採用され、ガンジーやマザーテレサも受賞したというピース・アビー(平和のための修道の家)の賞も受賞している。


(単なる偶然だが)くしくもこの本(原書名『So Far from the Bamboo Grove』)がアメリカで出版されたのは、当社が設立した昭和61年(1986年)。全くの不勉強で本の存在を知らなかった。


どんな理由でこれだけの息をつかせぬサバイバルストーリーが日本で出版されなかったのかわからないが、昨年、弊社のスタッフがネットで話題になっている本があるよというので、興味をもった。


英語版で読んだ人の話では、とてもいいい内容で、是非とも日本で出版され多くの日本人に読んでもらいたいといっている。


向こうではジュニア向け(中学生レベルの言語)で書かれているので、ぼくのような凍り付いたような脳みそでも、辞書を引きながら読めばナントカ読破できた。


日本人向けにやさしく書いた英語の読み物は、大人にはどこか物足りない内容なので途中で断念してしまう。読み終わっても英語の勉強にはなるのかも知れないが、心に残るぐっとくるモノは少ない(自分の読解力を棚に上げて話であるが)。


これは違った。飽きっぽい私も1週間読み続けられた。命がかよった実に生き生きとした文章だからである。


ぜひとも多くの方々に読んでもらいたいというスタッフのあつい希望で、日本語の出版が決まった。6月末の出版である。


ネットでは「竹の森遠く」 という書名で有名。著者の要望で「竹林はるか遠く」といタイトルになった。故郷の青森、家の近くにあった青々とした竹林のことだそうである。


なんとアマゾン洋書のジャンルでは、常に上位の順位のようだ。
 

当社もきょうからアマゾンで予約受付を始めたました↓

http://www.amazon.co.jp/dp/4892959219
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出版まで待ちきれないという人は、さきに原書↓を読まれるのもいかがでしょうか、そのあと著者お薦めの翻訳者による日本語版を読み直されるのもよいかも。


http://www.amazon.co.jp/dp/0688131158
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posted by ラクーンドッグ at 21:34 | Comment(5) | ・おすすめ竹林はるか遠く