
シリーズ187万部の「とべないホタル」の作者・小沢昭巳氏が5月12日お亡くなりになりました。
同15日、富山県射水市のセレミューズ井波でおこなわれた告別式に参加してきました。
小沢氏は、戦後まもなく駆け出しの教師だったころ、クラスのいじめに遭遇。思い悩んだ若き教師がホタル狩りを題材に壁新聞に書いたのが「とべないホタル」という童話でした。
そして小沢氏は、同じ小学校に校長として赴任。そのとき、またいじめ問題に遭遇します。
しかし当時の親御さんたちは、小沢先生のかつての教え子たち。
羽の縮れたホタルを身代わりになっ勇気あるホタル・・・
「あのときの童話を子供たちに聞かせたら」
という親御さんたちの申し出で、その話を読み聞かせするとそのクラスのいじめがピタリとおさまった。
その話が口コミで話題になり、やがて新聞報道に。
東京では産経新聞に連載。小さな囲みのあらすじを読んで感動した家内が、息子がもっと読みたがっているというので新聞社に連絡、全文がのっている小冊子を取り寄せました。
これを童話にしたらどうかというと全社でもりあがり弊社でははじめて児童書を作ることになりました。
昭和61年に創立したばかりのできたてホヤホヤの弊社、とべないホタルの童話の創刊は昭和63年の12月。
未経験の分野の挑戦でしたが、ラジオ、テレビ、新聞で大きな話題になっていきました。
その後小沢氏が児童書続編を執筆、12巻に。また絵本も12巻・・・と出版されシリーズ187万部に。
虫プロダクション制作のアニメ映画にもなり、また英語、中国語、韓国語にも訳されました。
小沢先生はいつでも、どんなときでも子供の目線で見ておられます。
また小沢先生ご自身が、障害をもち、そのことでいじめにあいました。
一方の目が不自由で、その悲しい思いやまた級友に助けられたそのとき思いが童話の底辺に流れています。
とべないホタルはある意味で実話であり、童話というホタルたちがおりなすファンタジーの中に、小沢先生の優しいメッセージが込められています。
だから多くの人の心を打つのだと思います。
人がいじめという人生の場に立つとき、どういじめに向き合うか、心やさしいメッセージ・・・不朽の名作≠ニべないホタルの灯火はこれからも読者の心の中でいつまでも消えることがないでしょう。
もうすぐホタルが飛び立つ頃・・・
ホタル先生享年85歳永眠。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
合掌。


























































