最近「プルーフ・オブ・ヘブン」(早川書房刊)という本を読んだ。
直訳すると「天国の証明」ということになる。
脳神経外科医が見た死後の世界・・・が副題。全米で200万部も売れた本で米国のアマゾンレビューにはすごい数が載っている。
名門ハーバード・メディカル・スクールで長年、脳神経外科医として治療や研究にたずさわってきた医師が、突然、急性の細菌性髄膜炎にかかり7日間、昏睡状態に陥り、まったく大脳皮質が機能していなかった状況下で、脳から独立した意識が非常に深い体験をするというストーリー。
同医師はもちろん、これまで死後世界を否定してきた立場にあり、米国では賛否両論が渦巻いたようだ。
いわゆるこの体験は、レイモンド・ムーディ博士の著者「かいま見た死後の世界」でも示されている臨死体験である。
実は、著者のエベン・アレグザンダー氏はヘミシンクの本山・米国モンロー研究所とも深く関わっている。
著者は、死後世界は著者と同様に瀕死の状態に陥らなくても大丈夫と、「もうひとつの朗報」として、この本のなかでヘミシンクの有用性を説いている。
ロバート−・モンローが開発したヘミシンク技術を使えば、「死に向かう手続きを取らずに、昏睡中に訪れた場所に近いところへ戻るのをかのうにしてくれた」と詳しく紹介している。
同書は京都大学教授のカール・ベッカー氏(宗教学)が「他界の証拠」と題し解説をしている。
教授は、現代の日本人は、臨死体験は知っているが、死後存続は信じていない、という。その理由は、
「キリスト教に対する踏み絵、仏教に対する再三にわたる廃仏毀釈、神道へのGHQの検閲、また新宗教の犯罪事件などによって、『宗教を信じてはならない』という教訓を、過去数世紀にわたり、厳しく教わってきたから」
と、この風潮をつくった歴史的背景を述べている。実に興味深い。
ヘミシンクを開発した
ロバート・モンローについたては、この本が詳しい↓
http://www.810.co.jp/book/ISBN978-4-89295-576-1.html
