
昨日、住んでいるマンションの定期点検。
妻が所用で出かけるというので、しぶしぶ午前中留守番。
最初にやってきたのは火災報知器の点検、各部屋の天井にある白い円状の器機に、缶詰のような形をした検査機を当てて点検。
すぐ警報がなり出し、「火災です」とアナウンス。それを無線で連絡、中央の管理室で警報を切る作業が続く。
浴室、湯沸器、炊事場などはなぜかすぐ鳴らない。僕が不審な顔をしている?せいか。
「居間などは、温度差が20度ぐらいの変化でもすぐなるように設定していますが、脱衣所などは、70度ぐらいに設定しておかないと、浴室のドアを開けたとたん鳴り出すんですよ」
と解説。
へえ、そうなんだ。なるほど、知らなかった。
勉強になったと感心していると、つぎは、排水管の清掃担当が、やってきた。さっきは検査員ひとりだが、こちらはおおぜい5人。
廊下に汚れないようにシートをひいて、洗面台、炊事場、風呂場の各排水溝の蓋を取り、ゴシゴシ清掃、やあ〜申し訳ない。
そしてこんどは太い電線状のものを突っ込んで排水管内の汚れを掃除。てなれたもので約15分で終了。
さあ、やれやれ終わったぞ、出かける用意をしていると、作業員の方々くるまではあれほどうるさくさわいでいた猫が1匹もいない。
あわてて探すがどこにも…
外に出た?
逃げた?
玄関やベランダも探すがどこにも、とあきらめていっぷくお茶を飲んでいるとゴソッ、ゴソッ、なにかいる。そのうち、
警戒しながら一匹、二匹とすがたを現してきた。
見知らぬ人がいないとわかると、背伸びをし、やれやれと水を飲んだり、寝ころんだり始める。
あれだけ探したのに、猫たちには、僕の知らない隠れ場所が家の中あちこちあるようだ。
落語じゃないが、借金取りが来た時、隠れるのに役に立つかも、こりゃ…
ふだんこういう点検につきあったことはないので気がつかなかった。
こまめなメンテナンスで、建物が長持ちしたり快適な暮らしが出来たり、火災に遭わなくてすむことになる。
日本の社会は見えないところでたくさんのエキスパートの力でささえられているわけである。